親のことを他人に言うと悪口のようで話せない、話したくないと思う人もいます。もちろん話さなくても大丈夫。でも、話すことがあなたの助けになることもあります。話す内容が整理できていなくても、親の病気のことを隠さず話せる人がいると、少し気が楽になるかもしれません。
人に相談してよかったこと
「大学生になってからやっと自分を理解してくれる先生や友達に出会うことができた。私が苦しくなる理由を一緒に考えてくれたり、存在を肯定する言葉に救われている」
「自分が抱えていることを話して、気持ちを吐き出すことができた。心の重荷が軽くなった」
「親ではなく、自分が苦しいと気持ちを聞いてくれて理解してくれたこと、生活に支障がでていることを家の外に言えたことで、心が軽くなったこと」
「答えを得られるというよりか、今まで『わかってもらえないのではないか』『話したら軽蔑されるのではないか』という思いや、蓋をしすぎてわからなくなっていた感情に寄り添ってもらえた」
「人に相談して具体的に何かが得られたということはありませんでしたが、自分の中で気持ちの整理をすることに、人への相談が影響していたように感じます」
「受け入れてくれる人がいると知り、人生に光が見えた」
・・・他
精神疾患の親をもつ子ども33人に聞きました
(複数回答可)
Q. どんな人に話してみようと思った?
Best 3
信頼でき、秘密を守ってくれそうな人
自分のことをわかってくれそうな人
いつも気にかけてくれる人
Q. 相談してよかった人
Best 5
同じように親が精神疾患をもつ子ども
友達
学校や保健室の先生
精神疾患をもたない親
親の主治医
他には・・・
きょうだい、
祖父母や親戚、
親とは関係ない保健医療福祉の支援者、
精神疾患をもつ親、
スクールカウンセラー、
近所の人、
習い事の先生 など
Q. 相談してよかったことは?
「話をしっかりときいてくれた」が約6割
話してもいいかなと
思う人は?
(よかったら考えてみてください)
無理にだれかに話すことはないけれど、少し迷った時は話してみる勇気を持ってみてください。自分の人生は自分で決められます。
限界かも
困りごとが続いていて、やりきれない思いになることもあります。こんな状況が続いていたら、あなたが一人で耐えるのは限界かもしれません。
学校に行ったり、
課題を提出できなくなってきた
友達と過ごしたり、
自分の楽しみの時間がない
気持ちが不安定、心が壊れそう
体調が悪い日が続いてる
そんな時はSOSをだしてみては。相談できそうな場所は次のところもあります。
相談先
学校・公的機関などの相談先
保健室の養護教諭、スクールカウンセラー ( 心のケア ) 、スクールソーシャルワーカー ( 学校・家庭生活等の支援 ) 、大学の相談室・機関にも相談できます。
精神障害について相談できます。定期的に無料相談を開いているところもあります。訪問での相談、家事支援等につながることもあります。
精神障害者へのサービス利用について相談できます。
18歳未満の人はさらにこんな場所もあります
18歳未満の子どもの福祉や家庭生活についての総合窓口。
この窓口とは別に「家庭児童相談室」「子育て世代包括支援センター」「子ども家庭支援センター」等の子育て相談窓口を設置しているところもあります。
※ 子ども課・他の名前もあります
まちの役所(市役所、区役所、町村役場など)で、ヤングケアラーの相談窓口をつくっている所が増えてきています。ネットで「○○(住んでいるまちの名前) ヤングケアラー相談」(例:「京都 ヤングケアラー相談」と検索してみてください。
※ 年齢問わず相談を受けているところもあります
フリーダイヤル
フリーダイヤル
フリーダイヤル
フリーダイヤル
その他の相談先
※スマートフォン等から電話番号をタップすると電話をかけることができます。「このウェブサイトは別のアプリケーションを繰り返し開こうとしています。」等のダイアログが表示される場合がありますが、OSやブラウザ、推奨環境によるものです。「許可する」をタップしていただくと、そのまま電話をかけることができます。
相談しても
気持ちを
わかってくれないのでは?
勇気をだして相談先に行っても、最初からわかってくれる人には出会えないかもしれません。ただ、必ず気持ちをわかろう、一緒に解決策を考えようとする人はいます。同じ場所でもいろいろな人がいるので、相談に行く曜日や時間帯を変えたり、別の相談場所に行ってもいいです。子どもの集まりに参加すると、どこで相談するとよいかも相談にのってくれることが多いです。